The 3rd. ..........なべてこの世はこともなし

 このブログは,ゲイのIkuno Hiroshiが日記的文章と撮り溜めてきた写真を垂れ流します。たまに(しょっちゅう?)ゲイゲイしい文章と毒があるので,ご注意あれ(笑

No.1045:晩夏のニセコアンヌプリ1[写真-北海道]

 1999年の9月初め。
 沖縄移住前の1ヶ月にわたった北海道一周ツーリングの締めとして,僕は最初に通過したニセコに滞在していた。
 泊まったのは,北海道に数多く存在する男女別相部屋形式のとほ宿「旅物語」。

 2泊目の夜。
 オーナーだったかヘルパーだったか忘れたが,ニセコアンヌプリからの眺めは大変いいから是非登ってみろ,と勧められた。
 もともと天辺を極めるということにはまったく興味がなく,自分の意志でまともに登山したことがなかった僕だったが,なぜか素直にその勧めに従った。登山口の一つ・五色温泉のあたりがかなり標高の高い位置で,修学旅行生なども1時間ちょっとで登るくらいだから,というのが効いたのかもしれない。

 翌日バイクに跨がった僕は,ニセコの周辺を走り回った後,北側,つまり裏パノラマラインから五色温泉に入った。
 そこの駐車場にバイクを置いて,早速登り始める。
 最初は,林のような中を土の細い道が上へ上へと。木の根っこが横切っていたり,何日か前の雨の名残りでぬたぬたの泥があったりで,足下に注意しながら。
 どれだけ登ったことやら,急に視界が開けた。どうやら森林限界が近いらしく,それまでの背丈の高い樹木の代わりに,ハイマツのような地を這う形の木々が優勢になったわけだ。そのあたりから,足下に岩が増えた。
 更に登ると,なにやらきゃあきゃあと若い声が上から聞こえてきた。・・・どうやら登山した修学旅行生たちが一斉に降り始めたようだ。そうか,駐車場にあった4台のバスは彼らが乗ってきていたのか。
 一体,何人いるのか。多勢に無勢で,彼らが通る時には僕が脇に寄るしかない。それでも,少しずつ登っていくと,めっきりと植物の姿が少なくなった。
 登山道は,ガレ場というか,弾丸状の形で平たく割れた岩の欠片で覆われている。そんな足場がいいとはいえない状態で,くの字に折れて上を目指す道。折り返す部分は,崖とは言わないまでも,落ちたらかなり危ないような高みに突き出していることが多く,バイクシューズでは高いところが好きな僕もさすがに端っこに行くのが憚られる。
 ・・・修学旅行生たちに何度道を譲ったやら,もう数えるのを諦めた頃。頂上が頭上に見えた。気がつけば,もう彼らの姿も声もなくなっていた。

 よし。
 やっと頂上だ。
 目の前には羊蹄山の美しい円錐形。
 オーナーの言葉どおり難儀な道ではなかったが,それでもなんだか達成感のようなものが心をかすめる。・・・もっとも,そんな感傷はすぐに消え去ってしまうのが僕のおかしなところだが。
 驚いたことに,頂きには人っ子一人いなかった。休憩所のような施設をぐるりと一周しても誰もいない。もしかしたら,修学旅行生が先に登っていることを知って,登ろうとしていた人たちは時間をずらしていたのかもしれない。
 しかし,これは人間嫌いの僕にはうってつけの環境だ。
 今,標高1300mを超えたこの頂上には,一人だけ。
 360°の風景が,僕だけのもの。
 そう思うとなんだか興奮して,落着きなくうろうろと歩き回りながら眺めを堪能した。

 そんな興奮もおさまって,ぼぅっと羊蹄山を見つめていると,ざーっと風が背中を押すようにして通り抜けていった。
 吹いてきた西のチセヌプリの方を見やると,湿った空気が風で山体に吹きつけられ上昇することで,水蒸気が凝集して次々と霧雲が発生していた。



ニセコアンヌプリ
Google Map 1999.9.9 クリックで拡大




 とほ宿については,とほネットワークを見ていただきたい。



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聖飢魔II/TEENAGE DREAM[★★★★★]
  1. 2008/09/06(土) 22:09:33|
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Author:Ikuno Hiroshi
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↑現在  ↓過去の一時期
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広島から沖縄へ移住した100%ゲイ。
年齢不詳に見えるが実は四十路半ば。
ハッテンバで出逢った10歳下の相方と
・・・何年目だっけ? でも,いつも
いちゃいちゃ熱々バカッポー実践中。

LC630以来の筋金入り林檎使い。
先日eMac→iMac,虎→雪豹に。

ついでに典型的なB型的性格。

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