(あまりにもFC2画像サーバの復旧が遅いので,とりあえず画像を別サーバにアップしての再掲です。)
チセヌプリの尾根に湧き出す霧雲の動きを楽しんで。
一人だけの眺めも存分に堪能したので,そろそろ下りることにする。
・・・この時の話を人にすると,よく「寂しくなかったか」と聞き返されることがある。
とんでもない。一人だけだから,いいのだ。
友人でも恋人でもたまたま居合わせた赤の他人でも,誰かが傍にいるとどうしたってそいつの感興の言葉ってやつが耳に入る。いや,言葉には表さなくても,目に見えない波動となって感じとられてしまう。それは,僕がニュートラルな状態で対象に接することに影響を与え,純粋に感じることを邪魔する。
僕は僕の感じ方を大事にしたい。それがたとえ他人から見ておかしなものであったとしても。
数え切れない人の足で刻み込まれた登山道を少し下りた所で,老夫婦に出会った。無理せず自分たちのペースでのんびりと登ってきたようだ。
「こんにちわ」
「こんにちわ」
「いいタイミングで登ってこられましたね。今なら頂上には誰もいませんから,眺めはお二人だけのものですよ」
「あら,いいわね」
笑顔で会釈して,別れる。
重力に乗って調子良く下っていくと,ガレ場の折り返しで足を滑らせそうになった。何とか踏みとどまったものの,少し注意深くなる。
膝丈くらいの小灌木が左右に復活してきた。ふと見ると,赤蜻蛉が葉末にとまっている。
1100mくらいの高度だろうか。赤蜻蛉は夏を涼しい山地や高原で過ごし,気温が下がってくると平地に下りてきて生殖活動に入ると聞いたことがあるが。・・・あたりを見回しても,仲間らしき姿はない。
おまえも僕みたいに一人が好きな変わりものかい?
- 2008/09/16(火) 20:32:46|
- 北海道
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