The 3rd. ..........なべてこの世はこともなし

 このブログは,ゲイのIkuno Hiroshiが日記的文章と撮り溜めてきた写真を垂れ流します。たまに(しょっちゅう?)ゲイゲイしい文章と毒があるので,ご注意あれ(笑

No.1326:霧雨のフエ(Huế)9[旅行記-ヴェトナム]:1995.03.18

 市街にまで戻ってきていることではあるし,このあたりでそろそろホテルに戻ってもらおう。
 実のところ,舗装のされていない郊外の道は轍だらけだったため,揺れが身体にこたえていたりもする。
 ミニホテル・ホアホン1の前で降ろしてもらって,約束通り料金を支払う。
 「明日はどうするね?」
 「王城あたりをぶらぶらするよ」
 「じゃ車はいらないな」
 「・・・あ,そうだ。明後日の朝,フエ駅まで送ってもらえないかな。9時前にここに来てよ」
 「ああいいよ。それじゃあ,明後日の朝」
 ドライバーは手を振って自動車に乗り込んだ。

 「お帰りなさい。よかったですか?」
 フロントのアオザイ女性が如才なく尋ねてきた。
 「もちろん。でもちょっと疲れちゃったから,しばらく部屋で休むよ」
 部屋に入って,そのままベッドにごろんと転がった。細かな雨が余計な音を吸収するのか,とても静かだ・・・


 ・・・いつのまにか眠っていた。トラベルクロックを見やると既に夕方の5時。1時間くらい寝ていたことになる。
 明日の下調べをしようとガイドブックを取り出して,そろそろ空腹になっていることに気づいた。何か食べに出るとしよう。
 雨は上がっていて,もう降りそうな様子はない。ガイドブックに出ている店に行くのも手だが,散策&探索がてらこのあたりをぶらついて,おいしそうな店があったら入ることに決めた。

 目の前のフォン河沿い大通りを無視して,新市街の中の方へ。宿の姉妹店ホアホン2をはじめとするミニホテルが幾つか並んでいる。
 そのブロックの終わりに大きめの通りがあった。角に必ず設置されている小さな標識にはチャン・カオ・ヴァン(Trần Cao Vân)通りとある。・・・ヴェトナムでは通りにはすべからく名が付いていて,その名は必ず通りの角に表示されているので,自分がどこにいるのかが大変わかりやすい。どういう順に並んでいるのかがさっぱりわからないことが多くて,慣れない人間には不親切な日本の番地表示とはえらい違いだ。
 フン・ヴォン(Hùng Vương 雄王)通りをフォン河に向かって歩く。すぐに2車線のレ・ロイ(Lê Lợi 黎利)通り,そして工事中のチャンティエン橋にぶつかった。この橋を渡ると大内のある旧市街だが,改修工事中とかで渡れない(注:1995年当時。現在は渡れる)。明日はもう一つ上手にあるフースァン橋を渡ることになる。
 左手には古びた大きなホテルが占める一角,その先はごく普通の街のような雰囲気。右,つまりホアホン1のある方向に行くとホテルやレストランの多い地区らしい。これは右だ。

 歩いて行くと,立派なホテルが目に入ってきた。その名もセンチュリー・リバーサイド・イン。ここのレストランはとても高そうだ。貧乏旅行をしているわけではないが,いかにも観光客向けの店に入るのは趣味ではない。
 やっぱり安そうな店を探そう。
 横の小さな通りに入ってみる。早速小さなフォー(Phở)屋が見つかった。テーブル3つ,客が10人も入ると満員になりそうな。・・・そして実際,満員に近かった。これは味がいいということだろうと解釈して,お邪魔する。
 「フォー・ボー(Phở Bò)」
 慣れない声調が間違っていたのか,3回繰り返して理解してもらった。
 待つことしばし,出てきたものは小ぶりの丼に牛肉の乗ったものと,山盛りのもやし・香菜の皿,味付け用のニョクマムとライムの半切り。
 ガイドブックには「生野菜には寄生虫がいるので要注意」などと警告してあったが・・・この際,無視。元々日本にだっていたのだ。僕が子供の頃はまだ小学校の健康診断で寄生虫検査をしていたものだ。郷に入っては郷に従え,たっぷり乗せて本場を味わおう。
 上からライムを搾ると爽やかな香りが漂って,食欲を刺激してくれる。微妙に曲がっていて使いにくい箸を何とか操り,もやしと香菜と麺をまとめて口に・・・牛肉のいい味が出ていて,香菜の爽やかな香りとマッチ。麺類には変な形容詞だが,新鮮な感じがして大変よろしい。
 これで5000ドン,50円足らず・・・現地での感覚はわからないが,少なくとも日本からの旅人にとっては安い。

 麺だけでは,後で腹が空きそうだ。もう少し何か腹に入れたい。
 宿に帰る道すがら,きょろきょろ物色していたらパン売りの屋台を見つけた。蒸しパンのようなものとカップケーキを1つずつ,それに水------さすがに生水は危険だ------を買って戻る。
 部屋でのんびりTVを眺める。言葉がわからないから,文字通り眺めたのだ。ヴェトナム語は中国語よりも声調が多いので,歌っているようにも聞こえる。
 小腹が空いたところでパンを食べて。フォーとパン,少々粗食のような気がしないでもないが,明日訪れる大内の近くのレストランでいいものを食べよう。
 ガイドブックを眺めているうちに,また眠くなってきた。シャワーは朝浴びることにして,さっさと寝て明日に備えよう。



Google Map Huế, Vietnam(1995.03.18)




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Basia/More fire than Flame[★★★]
  1. 2009/01/05(月) 08:46:42|
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広島から沖縄へ移住した100%ゲイ。
年齢不詳に見えるが実は四十路半ば。
ハッテンバで出逢った10歳下の相方と
・・・何年目だっけ? でも,いつも
いちゃいちゃ熱々バカッポー実践中。

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