街をふらふらと歩いていると,通りすがりの少数民族の老婆にぽんぽんと肩を叩かれ呼び止められた。
「これ,どう?」
買って,と差し出されたのは,男物の民族衣装。藍色一色の長袖シャツ風。袖口と襟に淡青色の幾何学模様の縫取りが付けてある。
衣装のデザインなどには興味があって,ちょっと食指が動く。僕の気持ちを読み取ったか,老婆はいそいそと広げて見せて,それから僕の胸にあてがった。
「似合うよ!」
そう言うように,にっこりと微笑んでみせる。商談と見て傍に寄ってきていた少女二人は,"Nice,nice!"と口を添えて援護射撃。何だかその気になってきた。
まあ,もともと民族衣装は大好きではあるし,このデザインが気に入ったのも確かだ。
そういうわけで,へたくそなヴェトナム語と英語の数字が路上を行き交うこと2分弱。物欲に負けた僕が引き下がることで,売買契約は成立。
この衣裳は,旅行中に時々着用していた。
帰国後に洗ったら,色止めが充分ではなかったらしく,洗い水がまっ青に染まった。服地の色は褪せなかったので,まあよしとしたが。
BGM NOW YMO/Radio Junk[★★★★] |
- 2007/12/05(水) 13:42:15|
- 北部(越南)
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