
早速訪れた市場の中。
あまりの混雑に,まっすぐ歩くことなどできない。人をよけてあっちへふらふら,こっちへふらふら。それでも何とか隙間を見つけて,学者先生と互いに写真を撮りあった。

ちなみに二人ともサパで買った藍染めのシャツを着用していたのだった。

ここで学者先生とは別行動をとることにする。彼はどちらかというと語学を生かして(特にタイ系の)少数民族の中に飛び込んで行きたいし,僕は僕で直接人と接することよりもこの雰囲気に浸りたいから。
市場の出口から道に戻る背中を見送って,また引き返そう。

売っている品は本当に様々だ。
ビニール袋に入ったサンダルの山。素朴な感じの菓子類。ニンニクやタマネギ,青菜をはじめとする野菜。薪。建物の屋根の下には肉屋が集まっている。「味元」という中国製の化学調味料の袋(セメント袋並みの大きさ!)を山積みにして客を待つのもいる。
また,ちょっと生臭い干し魚の匂いに新しいゴザの青く心地よい香りも風に乗って漂う。
その他,鎌や鍬,笊などの農具にプラスチックの生活用品や雑貨類。ここには,何でもありそうだ。
生活のために必要なものを売り買いする週末の市場。ここの主役は地元の人たち。観光客の入る余地はない。どころか,観光客相手の商売はしてないのだ。この点,非常に好ましい。
商売をしているのは市場の中だけではない。その外の幅広の道の両側にも露店は続く。もちろん,道に面してきちんとした店構えもある。
ちょっと露店が切れると,そこには馬たちが繋がれて主が戻ってくるまでじっとおとなしく待っている。駐車場ならぬ駐馬場。週に一度の買い物となれば,家路を辿るには馬が必要になるのか。
炭火コンロにかけた鉄板の上で,ジュウジュウ焼ける揚げパンと餅のハーフのような菓子。手伝いの子が道行く人に声をかける。熱気の陽炎と一緒に立ちのぼる香ばしく甘い匂いが食欲をそそる。
いつの間にか,バスから下りた三叉路にまで戻っていた。
ここはちょっとした広場になっていて,買い物を一段落させたのか,民族衣装の女たちが座り込んで休んでいる。竹を編んだ背負い籠を一所に集めて声高におしゃべり。手にはすぐ横に店開きするおばさんから買ったらしいお菓子。
ぺちゃくちゃと喋ってはぱーっと笑いさんざめくのが,とても微笑ましく楽しそうだ。
- 2008/03/18(火) 16:06:06|
- 北部(越南)
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