少数民族の女たちがさんざめいていた広場の中央には,またしても馬たち。日本の乗馬クラブなどで見かけるサラブレッドやアラブではなく,もっと足の短い小型の駄獣タイプ。荷物をくくりつける木の鞍を背中に乗せているのはさっき見かけたのと同じ。よく見ると腰のあたりの毛が,荷に当たるせいで擦り切れている。人を助けてくれる働き者たちだ。
建物の軒の下には,ヴェトナムの路上ではよく見かける散髪屋がいくつか。鏡の前に神妙に座って髪を切ってもらっている男の子。

道の反対側に,小さな寺というか祠がある。漢字の額が麗々しく掲げられているのを見ると「北河祠」。つまり,バックハーは漢字では「北河」と表記するわけだ。
門は開いているが,誰もお詣りに入る様子がない。この街の鎮守みたいなものなのか? 入ってみようと思いながら,周囲の風物に惹かれてしまって,ついつい通り過ぎてしまった。
その傍,板壁の店?の横。
小さな木の籠を大事そうに持った男たちが何人もいる。薄い布がかけられた中身は何だろう?
近くに寄ってみると,きれいな鳥の囀りが聞こえる。歌う鳥だ。九官鳥より一回り小さいくらいの褐色の姿が,話し込んでいる二人の間の籠で飛び回る。
そういえば,ここに来る途中の民家の軒先にいくつも鳥籠が吊るしてあった。以前聞いた話では,こういう歌う鳥を飼うのはある程度金に余裕がないとできないということだったが。
・・・自分の値段なんか知らないよ,と言いたげに小首をかしげてまた囀る鳥。この声を聞いたら,鳥好きは欲しくてたまらなくなるだろう。本当に滑らかで転がすように楽しげな歌だ。
BGM NOW Zard/Good Day[★★★★] |
- 2008/03/25(火) 09:11:41|
- 北部(越南)
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