二の曲輪の際から見下ろすと,ちらりほらりと観光客らしい人々の姿が城跡の入口あたりに。
人が多くなる前に出ちゃおう,ということで,上がってきたのとは反対側の階段を降りて三の曲輪へ。すれ違った観光客に軽く会釈をするか〜つ。こーゆー見知らぬ人にも礼を欠かさないところが,好き♪
四の曲輪へ降りる例の見事な曲線の階段では,親子連れのグループとすれ違った。小3?4くらいの男の子たちが,緑の斜面から階段の石壁を乗り越えて次々と入ってくる。斜面の中には拝所も点在してたりするので,別に立ち入りが禁止されてるわけではないようで。
「まあ,ひょいひょい身軽に・・・」
「元気だねえ」
「・・・まことに」
ほらほら危ないよ,と乗り越えてきた子に注意していたお母さんに「おはようございまーす」と挨拶して,すれ違う。どうやら観光客じゃなくて,地元の人たちみたいね。
ん?
男の子たちの最後の一人が,なかなか石壁を乗り越えられないでいる。どーしたんだ?
「あーそれはちょっと無理でしょ」
「なんで?」
「ほら・・・」
よく見たら,左腕にギプスをして三角巾で吊ってる。自分の肩くらいの高さがある壁だから,そりゃ無理だわ。お母さんも,下に回ってから上がっておいで,と言ってるんだけど,自分も何とか他の子のように乗り越えたいらしい。あーでもないこーでもないと奮闘してる。
この難関を乗り越えた時,彼には一つ新たな扉が開けるのであろうか・・・なんちて。理詰め派な僕は,お母さんの助言通りさっさと迂回したら?と思うのであります(苦笑)
「んじゃ,まずは休憩所に行きましょ」
「どうやらオープンしたみたいね」
というわけで,最後に振り返って勝連城の姿を眺めてから,道路を渡って休憩所へ。
建物脇には,勝連城の主・阿麻和利と百十踏揚(ももとふみあがり:尚泰久王の娘で阿麻和利の妻)を描いた等身大パネル。勿論,顔の部分が刳り抜かれている記念写真用ですな。ちょうど小さな女の子が阿麻和利のところから顔を出そうとして四苦八苦。その年齢でジェンダーを越えようとするとは,頼もしい(笑)
広い駐車場は,まだ閑散としてはいるものの,来た時よりも車が増えてる。入口にはほぼ開店準備の整った貝細工の露店のおっさんが,にこにこ。・・・すんません,県外からじゃないんで,特にお土産物にはきょーみないんです(苦笑)
休憩所内には,勝連城や勝連半島を紹介するパネル,出土した遺物の一部などが展示されて,訪問者の知的興味を満たすと共に,狭いながらもうるま市物産の販売コーナー「うるま〜る」もあって物欲を刺激。
「あーあったー!」
飲み物の冷蔵コーナーでか〜つが目敏く見つけたのは,タンカンのジュースボトル。シークヮーサーの酸味の強いジュースはよくあるけど,タンカンって意外に少ないのね。
ちなみに,津堅島特産のニンジンを使った橙色の「津堅にんじんサイダー」ってのもあったけど,タンカンの魅力に負けたのでありました。
「それじゃ,ワタシはこちらを・・・」
僕が目を付けたのは,「とろろ焼 完熟パパイヤあんサンド」と銘打たれた,丸いお菓子3個入りのパッケージ。
和風な名前とは裏腹に,ひび割れたブッセ風の姿に興味を惹かれたの。
それぞれお会計して,広い畳敷きの休憩スペースへ・・・って,なんじゃこりゃーーーーっ!
スポンサーサイト
- 2017/05/26(金) 00:50:35|
- 旅情:沖縄
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0