The 3rd. ..........なべてこの世はこともなし

 このブログは,ゲイのIkuno Hiroshiが日記的文章と撮り溜めてきた写真を垂れ流します。たまに(しょっちゅう?)ゲイゲイしい文章と毒があるので,ご注意あれ(笑

No.709:バックハー(Bắc Hà)からハノイ(HàNội)へ 2[旅行記-ヴェトナム]

 吊橋を渡って,待っていたミニバスに乗り換えたのは7時35分。すぐに出発する。
 行く手の空は晴れたり曇ったり。とりあえず雨はやんだ。

 どうも車窓の光景が来た時とは違う。素直にラオカイまで引き返すのではなく,別の道を通っているらしい。しばらく河に沿って行く。
 雨に濡れてしっとり緑色に輝く草木。田圃は水牛に繋いだ鋤で田起こしの真っ最中。もうちょっとしたら田植え風景が見られるかも。役畜を牛に置き換えれば,それは古き日本の田舎の風景。
 ターイ族の巨大高床式住居や普通のキン族の住まいが入り乱れて後ろへ消えていく。どの家にも犬が飼われている・・・番犬かそれとも食用か?(ハノイを含めた北部には犬を用いる食文化がある)
 庭先には必ずココナッツか何かのヤシ系の木が植わっていて,草色の実をいくつかつけているのが見える。これにバナナだかバショウだかもあって,気温の割には南方系なんだな,と感じさせる。

 ・・・30分もすると,車内はみんな眠り込んでしまっていた。ガイドは上着を丸めて枕代わりに頭を乗せて安眠している。僕の瞼はまだ重くなってない。すべてを見たいという好奇心が眠気を抑えていた。
 突然前方に水面が見えた。道はぐるっと迂回する。川を塞き止めた大きな池というべきか小さな湖というべきか。察するに農業用水を取るためだろう。周りを小さな木立が囲んで,岸辺にぽつんと立っている民家はちょっとこじゃれている。ピンクがかった壁の色のせいか,ペンションのような雰囲気もあったりするのが場違いで面白い。

 しばらく山道っぽい所を走ったかと思うと,ちょっと深く切れ込んだ谷を鉄橋で渡って,ミニバスは宿場町に止まった。
 ミニバスは立派なレストラン兼宿の前で僕らを下ろした。現在,9時前。ここで朝食を,ということらしい。
 いきなり17人が入って行ってもその場には全員座れない。どうするんだろうか?と待っていたら,奥の階段に案内された。2階にも広々としたスペースがあって,おかげでみんなゆったりと座れた。さすがに抜かりはない造りだ。
 さっそく店の若い衆3人が手分けして注文を聞いて廻るが,出身地がそうであるように注文も見事にバラバラだった。飲み物にしてからが,ヴェトナムコーヒーのホットとアイス,お茶,ジュース各種に紅茶(ミルクorレモン)。食べる方に至っては・・・。給仕するのに多少混乱したとしても,責められないと思う。

 食べ終わったらまた外へ。ちょうどガイドが一服していたので,昨日買った「木になる焼き芋」を見せて名前を尋ねた。
 「ああ,レキマですよ」
 そのヴェトナム語っぽくない音の繋がりに僕は戸惑う。綴りは?
 メモに書いてくれたのは,"Lekima"。・・・後にサイゴン(ホーチミン市)に戻った時に,人にこの綴りを見せてみたけど,皆が知らないと言った。結局,日本に帰ってからパソコン通信で教えてもらった。和名をオオミアカテツという植物で,中南米から北部に移入された植物だそうだ。道理で南部で聞いても知らないと言われるはずだ。

 里程標を見ると,この街はBảo Yển(バオイェン),Yên Bái(イェンバイ)まで98km地点だ。
 またふらふらしていると,気持ちのいい鳥の声が聞こえた。軒先の鳥籠だ。艶のある口笛にトレモロをかけたような美声。その主の姿は,超地味なジュウシマツ。元気にぴんぴん跳ね回りながら歌っている。
 風が吹き始めた。空の色も不穏だ。だんだん荒れ模様になっていくのかもしれない。

twobus.jpg ちょうどバスが両方向からやってきて止まった。行き先表示はラオカイとイェンバイ。人の乗り降りだけなのかと思って眺めていたら,乗客がみんな降りてそこここのカフェやら食堂に消えてしまった。




Googleマップ Bắc Hà → Bảo Yển, Vietnm(1997.12)




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  1. 2008/05/11(日) 14:08:43|
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