名所も見ておかなければというわけで,ぶらぶらと日本橋(Cầu Lai Viễn:来遠橋)まで行ってみた。
かつてのNHK大河ドラマ「黄金の日々」の頃の日本人が架けた「日本橋」とは聞いていたものの,思うほど日本的な形ではない。
橋が跨ぐ水路,流れではなく淀んだ水たまり状態で,今一つ景観がよくない。少しは水が流れていると雰囲気が違うのだが。
橋の中(屋根付きなので)に入ってみる。碑がいくつかあって,いろいろ漢文が刻みこまれてある。何かこの橋の来歴とかエピソードがわかるかと,少したどり読みしてみた・・・が,よくわからない。碑文が摩滅している部分が多い上に,採光が悪く薄暗くて見えにくいからだ。
それでも目をこらして拾い読みする僕に,誰かが英語で話しかけてきた。振り向くと,ホーチミンを思い起こさせるような立派な白髭の老爺。この橋の写真を撮る観光客はたくさんいるが,碑文をわざわざ読もうとする酔狂な人間は少ないので,声をかけたらしい。
ちなみに老爺本人は華僑で,異郷の地でも自らの文字である漢字を大事に思っているそうで,あまりこの碑文が顧みられないことを残念がっていた。ホイアンは,かつて貿易港だったこともあって,華僑系の住民が多いらしい。
この後に訪れたミーソン遺跡で,神の怒りに触れたかカメラを水没させてしまったため,画像の色がおかしくなっている・・・
微笑みを残して向こう側に渡っていった老爺と別れ,薄暗い橋の中から出てまぶたをしぱたかせていた僕に,シクロが近寄ってきた。
こちらが乗り気でないと見て「この人はいい人です」などと日本語で書かれたメモ帳を繰って見せる。またその手か,と思ったが適当に相手をしているうちに,人柄は確かに悪くなさそうなことがわかってきた。なので,そういえば日本人の墓というのが郊外にあったっけと思い出したことでもあり,そこへ連れて行ってもらうことにした。
横町を通りすぎ,大きな道に出てしばらく行ったところに最初の墓。とある建物の庭のようなところ,大木の根方に小さな祠のようにあった。線香がいくつも供えられている。ふーん,としげしげと眺めていたら,シクロドライバーがどこから手に入れて北のか線香を数本手にして側に来た。ライターで火をつけ,半分を僕に渡す。
「どうやって拝めばいいの?」
ドライバーが教えてくれたヴェトナム式のとおりに線香を立て,手を合わせて拝む。ここに眠っているのが本当に日本人かどうかは知らないが,安らかに。
BGM NOW Deep Forest/Sweet Lullaby (Round The World Mix)[★★★] |
- 2008/08/12(火) 09:08:26|
- ダナン,ホイアン(越南)
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